前回のおさらいをしてみましょう。


この星の住人は地球上100gの質量にかかる重力の大きさを、1N(ニュートン)と呼ぶことにしました。


また何であれ、1
Nの重力と同じ大きさの力も1Nとします。

で、今回は圧力です。

 

一言で言えば、「単位量あたりの面積に垂直にかかる力の大きさ」です。

「なにが一言だ!」と、かまびすしい中傷・罵倒・叱責の声が聞こえてきそうですw

 

そもそも「単位量」って何でしょう。

 

例を考えてみましょう。


「おまんじゅうが36
個あります。いま9人の人で公平に分けようと言う話になりました。一人あたりいくつになりますか?」という文章題にチャレンジしてみましょう。

問題文にあるように人間は一人、二人・・・と1個体ずつ数えるのが一番ふつうです。

これはイカであっても同じ訳wで、「36匹のエビを9匹のイカが分け合う」にしても、」やはり一匹あたりの量を考えるのが道理にかなっています。


1.3
匹あたりとか、まさか考えませんよね。


面積も同じです。

1cmや1mあたりで考える方が楽で、自然ですよね()。

これが「単位量」です。

もっとも、1坪(およそたたみ2畳=約3.3)あたりで考えるのも、建築業界では今も行われています。


『じゃあ、最初から1m
あたりの力って言えばいいじゃん!』

本当にそうですよね。

 

おまけです。「垂直に・・・」に関して・・・

釘の頭を斜めからハンマーで打ってもよろけるだけで一向に板に入っていきません。もっとも力を有効にはたらかせるには垂直にハンマーを打ち下ろすのが一番ですよね。

つまり、そういうことです。

ということで、力(N)÷面積(m)で求めたものを『圧力』と呼んでいるのです。

力が異なっても、面積が異なっても、力のかかり具合を比較するのに便利になります

 

ところで圧力の単位は何でしたか?


先ほどの力(N)
÷面積(m)の単位だけ見て N ÷  を計算してみましょう。

N /  となります。


これがそのまま単位
となるんです。


この単位を覚えておけば、「何を何で割るんだっけ???」ということにはなりません。

読み方は、ニュートン毎平方メートル

これじゃ長いや、ってんでP(パスカル)という単位で呼ぶ場合もあります。

つまり・・・

 

         N / P 

 

2回にわたって、「力と圧力」の基本について考えました。

最後に、圧力の計算だけでなく、いつでも計算で迷わないワザ?をオマケに添えます

 

 

「~(単位)あたり」の量と聞かれたら、もう一つの数字を、

         ~当たりについている(単位)の量で割ればよい。

 

暴力的ともいえる単純化ですがw、きっと迷ったときの杖になるでしょう。