理科は、一見まったく異なる分野が集まった科目です。
生物・化学・物理・地学、大きく分けてこの4分野に大別されます。
ですから分野によって好き嫌い、得手不得手がはっきり分かれる教科かも知れませんね。
さらにそれぞれの分野の中を覗いてみましょう。
単元や種類の数もバラエティに富んでいます。
特に、それがはっきりしているのは
物理分野
かも知れませんね。
大きく分けてほぼ学年ごと、「力と圧力」「電流と磁界」「運動とエネルギー」を学んでいきます。
また科目として、他の教科と比べてみた場合、おもしろい特徴がはっきりします。
数学や英語と決定的に異なるのは、積み重ねの教科ではないということです。
と言っても誤解しないでください。
得意になるためには、やはりコツコツと努力の“積み重ね”が必要なことは同じです。
ここで言いたいのは、ある単元がどうも苦手であっても、後で習う別の単元にあまり影響がない教科だということです。
その点では、講習時などまとめて復習できる時に習い直すことができるのが理科だと言えます。
とは言え、どの単元を学ぶにせよ、まったく関心をもたないと言うのではさびしい話です。
知っていますか? ◆天気図(気圧配置図) 今は天気予報士の資格と条件を満たせば、だれでも独自の天気予報を発信できます。そのせいか予報によってずいぶんバラツキが見られます。一方で天気予報で気圧配置図の時間ごとの推移とその解説をきちんと伝えてくれる番組がずいぶん減りました。でも気圧配置図の読み方を心得ていれば、予報がなくても、ある程度自分で天気を想像することが可能になります! 自転車で、ブレーキをかけてから止まるまでの移動距離を「制動距離」と呼びます。 ちょっと応用の内容になりますが、ある実験を行えば、間接的に速度に対するエネルギーの増大比率が急激に大きくなることがわかります。 カンタンにいうと、速度が2倍になるごとに持っているエネルギーは2×2の4倍になるのです。 こうした「スピードの出しすぎは危険」の真実が分かっていることは大切です。 転車をこぐとき、無理のないスピードで進むよう、心のブレーキを装備することとなるからです。 発汗には体温を一定に保つ機能があります。 激しい運動や気温により体温が上昇すると、体表からにじみ出てきます。 汗だくになったとき、気持ち悪くてすぐ吹きたくなりますが、実は乾くにまかせるほうが道理にかなっています。 液体の水が蒸発するとき、「気化熱」と言って周囲から熱を奪いとって水蒸気となります。 これが体温を下げる働きをするのです。 ですから汗をふき取ってしまうと、この機能が果たせなくなります。たとえ冷たい飲料を飲んだりしても、すぐに体温を下げる訳にいかず熱中症の危険性が増します。 ちなみに汗が臭くなったりするのは、衣類にしみこんだ汗の成分により細菌が繁殖するためで、多少の時間ほうちしたところで心配はありません。 ほかにもたくさんありますが、実のところ「何を習っても、つまらん!!」と片付けてしまうには、理科はあまりにもったいない教科なのです。 では、どうした理科に愛着を持つことができるでしょう。 心の中に興味関心を沸き立たせることができるでしょうか。 次回はそんなところからお話を進めてみたいと思います。
英語や社会に勝るとも劣らないほど、理科は日常生活に役立つ科目なんです。
いくつか例を挙げて考えて見ましょう。
◆運動速度とエネルギー
◆発汗機能のこと
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