まずは数学からです。

◆数学

大問1は毎年計算問題6問×5点=30点分。
計算の難易度としては例年並みですが(3)は文字式の中で分母を通分(決して分母を払ってはいけない)
(4)は小数が出てきているのでどのタイミングで10倍して小数じゃなくして計算するかが間違えのポイント
になると思われます。

大問2は(1)(2)は教科書の学習レベルなので点数が取りやすいと思います。でも(2)は資料の整理。
ノーマークだった受験生は厳しいです。むしろ教科書を読んでおけば必ず得点できる問題です。
(3)は方程式を立てて計算することもできますが何となく直感で”75”とできちゃうと思います。
(4)は例年通り確率の問題です。根気よく数えるのもいいですがおうぎ形の外側に位置する場合を
数えた方が早いですよね。
(5)作図は相変わらず難易度は高めです。

大問3は関数の問題。(1)は直線の式を求める問題で例年通り点数が取りやすい問題です。
(2)の①②は例年より難易度が高く感じます。特に上位高を狙う受験生は勝敗を分ける問題
かもしれませんね。いつもよりこの辺りは難しいというか手間が多い問題になっているような
感じがします。

大問4は図形の問題。例年通りの出題形式の証明問題。(2)は大問3(2)と同様上位高狙い
の受験生が勝敗を分ける問題です。ここがスラスラ解ける受験生って偏差値で65以上ないと
しんどいと思います。

大問5は新傾向問題。新傾向といっても問題をよく読むこと、数的な処理速度を見られているような
感じがします。大問3,4にどのくらい時間がかかったかでこの問題に取り組む時間が変わります。
決して解けない問題ではなさそうですが、どうしても難しく見えてしまう受験生が多く正答率は
毎年高いわけではありません。特に(3)は時間が足りなくなっちゃった受験生もいるかと思います。

というわけで数学も全問解いてみたのですが、解いてみた印象として・・・
出題形式に変更はないものの

例年より前半が簡単になっていて、数学が苦手な受験生でも点数が取れる良心的な問題が
多い一方、関数や図形、新傾向問題などの後半は例年より点数がとりにくくなっている感じが
しました。具体的には

40~50点ぐらいまでは例年より楽にとれるかもしれませんが80点以上は難しい問題かもしれません。

そう考えると今年の平均点は

平成27年前期平均:46.9点

平成26年前期平均:52.6点

で去年は難しくなった印象が強かったので今年はその各年減少で易しくなったんだと思います。
なので平均はやはり

50~52点ぐらいではないかと思います。

ただし高得点は取りにくい。上位高を狙っている受験生はこの数学がカギになるのではないかと思いました。